第六十五回日本脳循環代謝学会学術集会

会長挨拶

会長:木内 博之

第65回日本脳循環代謝学会学術集会
BRAIN Japan 2022 in Yamanashi
会長 木内 博之
(山梨大学大学院 脳神経外科 教授)

この度、第65回日本脳循環代謝学会学術集会(BRAIN Japan 2022 in Yamanashi)を開催させていただけますことは、当教室にとって大変光栄なことと存じます。

本学会は、昭和42年(1967年)に脳循環代謝研究会として発足しました。その後、平成2年(1990年)に日本脳循環代謝学会と改称し、令和元年(2019年)に一般社団法人となり、本年で創立55周年を迎えます。その間、脳の循環代謝、構造・機能全般の生理学あるいは病態に関する基礎的および臨床的研究の奨励を行い、その進歩発展を図って参りました。脳卒中をはじめとして神経外傷、認知症、神経変性症、脳腫瘍、水頭症など幅広い領域の脳神経疾患における脳循環代謝と機能についての理解を向上させるべく基礎研究、脳画像研究、臨床研究、さらには、それぞれを橋渡しするTranslational Research を推進しております。

私の恩師である東北大学脳神経外科初代教授 鈴木二郎先生が1984年に随筆集「脳と脳」を出版されております。その中の一節に、驚異的なエネルギーを持った人間の「脳と脳」の触れあいが、様々な事象を創造し、想像を超えた発展の礎となったことについて、コロンブスと彼の航海を支援した女王イサベル一世との逸話を引き合いに出して綴っておられます。本会では、様々な分野の臨床医や基礎研究者の「脳と脳」が活発に触れあい、幅広い創造的な研究情報の発信の場となればと考え、本学術集会のテーマを「脳と脳」といたしました。

本会では3題の特別講演を予定しました。海外演者として、ハーバード大学神経内科・放射線科 教授のEng H. Lo 先生には「Circadian Biology and the Neurovascular Unit」について、また、ピッツバーグ大学神経内科教授のJun Chen 先生には「Microglial Aging and Impairment of Stroke Recovery」についての御講演を賜ります。また、山梨大学薬理学講座教授の小泉修一先生には「脳虚血耐性におけるグリア細胞の役割」と題して最新の研究成果をお話し頂きます。さらに、「脳機能再生の新展開 -分野横断的研究-」と「PETによる脳循環代謝研究 ―温故創新―」の二つの特別企画を予定いたしました。

今回も、会員の皆様の安全を第一に考えハイブリッド形式にて開催する予定でございますが、COVID-19に対する感染対策を徹底して参りますので、状況が許すようであれば多くの皆様に現地参加して頂ければと存じます。

それでは、秋たけなわの甲府で皆様にお会いできることを楽しみにしております。

学会事務局(山梨大学大学院 脳神経外科)

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